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学童保育(放課後児童クラブ)の無償化。メリット・デメリット。個人的見解。

【学童保育の無償化】メリット・デメリットは?全国では一部の自治体が利用料を無償化。

(2025.9.22更新)
学童保育(放課後児童クラブ)に関する動向や最新情報などについて発信しているつやまキッズサポートです。

最近、全国の市町村で「放課後児童クラブ(学童保育)の無償化」に踏み切る動きが広がっています。
子育て世帯にとっては大きな関心事ですが、果たしてメリットばかりなのでしょうか。今回は無償化の利点と課題を整理してみます。


放課後児童クラブとは、共働き家庭などで放課後に子どもを安心して預けられる場所です。学童保育という名前の方が馴染みのある方も多いかと思います。

これまで多くの自治体では月額5,000円〜1万円程度の利用料がかかっていましたが、一部の自治体(北海道小樽市・神奈川県松田町等)ではこの利用料を無償化する動きが出ています。

学童保育(放課後児童クラブ)の無償化。メリット・デメリット。個人的見解。


  1. 保護者の経済的負担が減る
     特に兄弟姉妹が複数利用する家庭では月額負担が大きいため、負担軽減の効果は大きいです。
  2. 利用をためらっていた家庭も参加しやすくなる
     「料金が高いから利用を控える」層が利用しやすくなり、子どもの安心・安全な居場所が広がります。
  3. 共働き支援・少子化対策につながる
     子育て環境の充実は、働き方の選択肢を増やし、地域の定住促進や少子化対策の一環として期待されます。

  1. 財源確保が大きな課題
     利用料がゼロになる分、自治体の財政負担が増加します。持続可能な制度にするためには安定的な財源確保が不可欠です。
  2. 利用希望者の急増で待機児童が増える可能性
     無償化で利用希望者が増える一方、施設や人員が不足すると「入りたくても入れない」子どもが増えるリスクがあります。
  3. サービスの質が低下する懸念
     人員確保や施設整備が追いつかなければ、一人ひとりに十分なケアが行き届かなくなる可能性もあります。

学童保育(放課後児童クラブ)の無償化は利用者側の立場ではありがたいと思います。
例えば月々の利用料がこども一人5,000円だった場合
→5,000円×12か月=60,000円
という年間の金額を見ると大きく感じます。

ただ1ヶ月の利用料が5,000円という金額は平日毎日利用することを考えると安いです。

この5,000円が高いという理由で利用を控えるという家庭は、フルタイムで仕事をされている保護者の方では少数派だと考えています。

現状において全国では年々学童保育の登録児童数は増加しており、少し前までは待機児童数も増加していました。


学童保育(放課後児童クラブ)はこども家庭庁管轄の放課後児童健全育成事業というものになります。その中で放課後児童クラブの運営に必要な経費に対する補助金交付があります。

運営費(基本分)の負担の考え方としては国・都道府県・市町村で全体の1/2を負担するという考え方です。残りの1/2を保護者の方が負担をするという想定になります。(現状ではなかなか保護者の負担は1/2に達していないことも多々あると思います。)

結果として比較的安い金額で利用が出来ている場合が多いです。

一方で勤務されている放課後児童支援員の方の待遇などはまだまだ改善すべき点も多いです。若い方でも長期で勤務できる体制にしていくために処遇改善や福利厚生などに費用をかけていくことで、利用者側だけでなく業界全体を良くするような取り組みが必要だと思います。

まずは安定した放課後児童クラブの運営が継続されていくことが大切です。


学童保育の運営での困りごと。保護者運営のコンサル・アドバイスなど。会長・会計の負担が大きく大変。

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